本日は12月25日。
ワキャシマ名瀬ではクリスマスというより、日本復帰記念日としての意味合いが強いかもしれません?
毎年この日には、奄美市名瀬にあります「おがみ山」と「名瀬小学校」にて復帰記念の催し物が開催されます。私は自宅から先人の皆さまへ感謝の気持ちをお伝えしました。
復帰への想いを代表する「詩」を思い出す日でもあります。
断食悲願 泉芳朗
ここは北緯二十九度直下
奇妙不可解な人為の緯線が
のろわれた民族の死線に変わろうとしている
目に見えない首枷をつくろうとしている
たえがたい責苦の檻になろうとしている
されどこの土 歴々やまとあまみこの国
町の奥がに 厳々 高千穂の杜はそびえ
大祖伝承の神域に今わたしは端座している
仰げば脈々たる樹枝
天沖に合掌して
二十余万の民の大悲を訴えるに似ている
わたしはただ一介痩身の無名詩人
樹間に湧く無量の感に涙しぼり
地に満つる落葉や雑草にも
無情の声を呑み
天かける白雲に
うたた民族流離の歌をきく
よしや骨肉ここに枯れ果つるとも
八月の太陽は
燦として今 天上にある
されば 膝を曲げ 頭を垂れて
奮然 五体の祈りをこめよう
祖国帰心
五臓六腑の矢を放とう
先人達へ感謝の1日です。